誤謬日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

トマス・アクィナス 君主の統治について―謹んでキプロス王に捧げる (岩波文庫) を読んで 

 

 

大著『神学大全』で知られる盛期スコラ学の代表的神学者トマス・アクィナスの政治思想論文"De Regno Ad Regem Cypri"の全訳。あるべき君主像、統治の形態などを、伝統的な「君主の鑑」の文芸ジャンルの体裁に則って論じる。クセノフォン『キュロスの教育』からマキアヴェッリ『君主論』にいたる帝王学の系譜のなかでも最も著名なものの一つで、中世政治思想の特質のみならず、トマス思想全般の理解にも不可欠の書。

 

神学者による

政治思想の本は斬新さがあった。

 

民主制とか王政とか

いまの感覚からいえば

民主制は正義であり

王政は悪だという先入観がある。

 

しかし、神学者の立場から見ると

そうでもない。

 

王の地位が神様から与えられたものだったり

王がキリスト教徒であった場合などをみると

徳のある人が王ならば最高の政治ができる。

 

トマス・アクィナスは

理性と徳ということをよく言われる。

 

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王も例外ではない。

王が理性的であり人民のことを思うなら

それが徳へとつながる、

 

 

しかし、王が僭主(せんしゅ)なら

最悪となる。

 

理性的であり徳であることは

なにも王だけでなく

人民にも求められるのである。