バシャヌコ日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

100分de名著 全体主義の起原 第3回 「世界観」が大衆を動員する を見て

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第一次世界大戦を期に国民国家は大きく没落。かつて国民国家を支えた階級社会は崩壊し、代わりにどこにも所属しない根無し草のような「大衆」が台頭し始める。そこに登場するのが「世界観政党」だ。この新たな政党は、インフレ、失業といったよるべない状況の中で不安をつのらせる大衆に対して、自らがその一部として安住できる「世界観」を提示することで、一つの運動の中へ組織化していく。「陰謀史観」や「民族の歴史的な使命」といった擬似宗教的な世界観を巧妙に浸透、定着させることで自発的に同調するように仕向けていくのだ。第三回は、ナチスドイツがどのように大衆を動員していったかを克明に分析したアーレントの記述をたどることで、前例のない「強制収容所」や「ユダヤ人の大量虐殺」のような暴挙がいかにして生み出されていったかを探っていく。

 

大衆の支持を得やすいのは 

わかりやすい世界観。

 

第一次世界大戦後に

大衆社会となっていく。

 

ワイマール憲法の

議会制民主主義によって

あらゆる人が政治に

影響力を与えることができるようになる。

 

それは政治に無関心な人も参加できることであり

やりたい人がやればいいと

政治に対して受け身の人たちも増えた。

 

そこから大衆による

全体主義運動が始まった。

 

大衆とは

利害や目標がなく

公的や政治に中立であり

利益団体にも属さない人。

幸せが何かわからない人。

方向性がない人たち。

 

市民社会とは

政治的意識を持った人たちの社会で

自分の利害が政党と一致している。

 

大衆社会とは

これ以上に何を要求したらいいのか

分からない人たちの社会で

つねにお客様の態度であること。

 

資本主義によって

さまざまな階層や地方出身の人が

都会に住むようになった。

 

しかし、生活が不安定になると

国民国家に寄与する意識が

薄くなりバラバラになる。

 

ドイツは敗戦の賠償金や

世界恐慌により失業者があふれ

ある世界観が必要であった。

 

そのときに出てきたのが

ナチスのような世界観政党。

 

現実的な利益ではなく 

世界や社会のあり方、

歴史的使命という虚構。

 

ナチス政党や

秘密結社のなかにはヒエラルキーがあり

外の世界からの批判から守られている。

 

このヒエラルキーを登っていくシステムが 

カルト宗教とまったく同じである。

 

ホロコースト。

全体主義によって

人間を人間と見なくなっていく。

 

ユダヤ人が社会の異分子ではなくなり

外の別の認識となっていった。

 

感想 

現実的な政策が一向に進まないなか

"Make America Great Again"という

アメリカを再び偉大にするという

価値観で大衆の支持を集めようとしている

トランプ政権は世界観政党かもしれない。

 

アーレントの回の番組を見ていて

民主制度の裏返しには

マイナスな面があると思った。

 

国民国家→同質化

議会制民主主義→大衆社会

 

経済が悪くなったときに

世界観政党が出てしまう危険性があるという。

 

それが現代では

インターネットができたことによって

世界観政党がネトウヨ的なものと

リンクしているような気がする。

 

現実を歪曲した

自民党擁護をするネトウヨは

自民党に自分たちが思う世界観政党を

作り上げているのかもしれない。