バシャヌコ日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿SP▽“闇”はなぜ生まれるのか を見て 

 

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フランケンシュタインの誘惑」90分拡大スペシャル!今回は科学の最前線で活躍する現役の科学者が分野を超えて集結!なぜ科学者は、好奇心の暴走を止められないのか?自分が神であるかのような全能感を持ってしまうのか?科学者にとって「美」とは?そして、戦争と科学の進歩は切り離せないのか?これまで取り上げてきた驚がくの“科学史の事件”をもとに、科学がなぜ“闇”を生み出してしまうのか、徹底的に迫る!

 

【出演】池内了,谷口英樹,肥山詠美子,山下了,栗原聡

 

マリー・キュリー

マリーがいた時代、X線が発見され

見えない光への研究が進んだ。

 

ウランは目に見えない光線を出していた。

どこからこのエネルギーは

来ているのかという疑問。

 

あるゆる条件の下

光線の強さを調べた。

 

調べた結果、 

ウランそのものが光線を発していた。

 

古代ギリシャから 

原子は変化しないと信じられていたが

原子が変化していたことを突き止めた

大発見であった。

 

ウランよりも強い放射線を調べ

ラジウムを発見する。

 

マリーは女性初のノーベル賞を受賞する。

 

ラジウムについて

いろいろ調べ放射線によって

細胞がダメージを受けることを知った。

 

これで

がん細胞を殺すことができるかもしれない。

ラジウムは何かの役に立つと

信じて実験を進めた。

 

マリーが特許を取らなかったこともあり

ラジウムがいろんなとこで利用される。

 

ラジウム時計。

文字盤を塗って

暗闇でも見えるようにした。

 

若い女性がその仕事をし

体調不良を起こしていく。

 

マリーは

ラジウム研究所の所長として

研究に没頭した。

 

マリー自身の体にも

ラジウムの被害がでてしまう。

 

ラジウムと放射能に

愛着があるから

人体被害にあっても認めなかった。

 

なくなる直前に

ラジウムの光をみて

「なんて美しいのでしょう」

 と言ったらしい。

 

フィリップ・シンバルドー

1971年8月14日。

スタンフォード大学周辺で

若者が次々に逮捕されていった。

 

理由は心理学の実験のためであった。

 

実験の名は

スタンフォード監獄実験。

 

性格は人間性で決まると考えられていたが

状況論というのを考えた。

場や立場や役割が行動に影響を及ぼすという説。 

 

看守役と囚人役を演じさせた。

 

暴力は禁止である。

 

実験二日目で

囚人役の人が扉にベッドを置き

看守役はベッドを取り上げた。

 

ノイローゼになった囚人役が

出てしまうが実験を続ける。

 

次第に

看守役は、凶暴な態度を取るようになり

囚人役は、無抵抗になっていく。

 

2週間の予定だったが

6日で終わることになった。

 

 

アレクシス・カレル

血管同士をつなぐ血管物合法。

犬の心臓移植などを

世界初の業績をあげノーベル賞を受賞する。 

 

人間の臓器移植の実用化を目指しているなか

以外な大発見をする。

 

臓器から取り出した細胞の培養である。

 

培地が細胞の死因であると考え

培地をきれいに保つことで

細胞を生かすことを成功する。

 

3か月も細胞が生き続け

臓器を永遠に生きることができるなら

人間も永遠も生きると考えた。

 

カレルが実験に使った細胞は

5年経っても生き続けた。

 

細胞の長期間を

メディアに発表して注目を浴びていく。

 

カレルは報道の表舞台に立ち

細胞は弟子たちに任せた。

 

しかし、他の科学者がやると

細胞の培養は成功しなかった。

 

カレルが死去し

弟子たちはその細胞を捨てた。

 

1961年、

解剖学者、レオナルド・ヘイフリックが

不死の細胞はありえないということを考える。

 

細胞分裂は回数に限りがあることを突き止めた。

ヘイフリック限界、現在の細胞学では基本原則である。

 

なぜカレルの細胞が生き続けたのか。

別の細胞が混入した。

助手が不正を行った。

などの疑問が生じた。

 

 

フリッツ・ハーバー

1907年、

ハーバーは

空気中の窒素を取り出すことに成功する。

 

窒素肥料として低コストの農業ができるということで

食糧危機を救う大発見であった。

 

これでノーベル賞を受賞した。

 

1914年、第一次世界大戦。

ハーバーは

愛国心でドイツに尽くそうとし

軍の科学部門長に就任する。

 

新兵器の毒ガスを開発をし 

毒ガスによって

戦争を早く終わらせれば

多くの人の命を救うことができると考えた。

 

第一次世界対戦は

塹壕戦が登場したため

毒ガスは

空気よりも重く充満させ

毒性が強く大量に入手できることが求められた。

 

ドイツは化学工業大国であり

塩素が大量に貯蔵されていた。

 

この塩素を利用し

毒ガスを開発する。

 

1915年4月22日の

ベルギーのイーペルで

大量の毒ガスが使用された。

 

次々と兵士たちが倒れ

何が起きたのかわからない。

 

ハーバーの妻、クララは

夫が毒ガスを作ることに反対した。

クララは抗議の自殺をした。

 

数日後、

ハーバーは毒ガスの戦場に行った。

 

さらに

究極の毒ガス、

マスタードガスを開発する。

 

マスタードガスは

軍服を通り抜け、

吸い込むと、即死する。

 

それが

またしてもイーペルで使用された。

 

 

ロバート・オッペンハイマー

マンハッタン計画に携わっていた

ある日、アメリカの情報機関に

ドイツは原爆を開発していなかったことを知る。

 

アメリカが原爆を作る

大義を失い、科学者は選択をしなければならない。

 

科学者の1人は

ジョセフ・ロートブラットは

原爆計画から去った。

 

ロバート・ウィルソンは悩んでいた。

原爆計画をどうするか

科学者同士で集会を決行したとき、

集会に否定的だった

オッペンハイマーがいて発言した。

 

原爆によって世界平和を

もたらすことができると

他の科学者を納得させた。

 

マンハッタン計画の科学者は

日本への投下は思わしくないという意見がでた。

 

空襲で焼け野原になった日本に

原爆を落とす意味があるのかどうか。

 

実戦で使ったら人道的な面で

アメリカが国際的な批判を浴びる。

 

日本の戦争指導者を降伏させるのは難しい。

アメリカ兵士を助けることができる。

 

話し合いの結果、

科学者はデモンストレーションを拒否し

実戦で使うことを推奨した。

 

広島にはウラン型原子爆弾 リトルボーイ

長崎にはプルトニウム型原子爆弾 ファットマン

 

 

科学者の座談会 

科学者にとって好奇心はすごく大切である。

むしろ好奇心がなければ科学者になっていない。

 

その好奇心が暴走し

危なくなるとき、

みんなが監視することが大切となってくる。

 

科学者は

新しいことに挑戦するから

危ないことが、わからない場合がある。

 

近年では人工知能の危険性が

クローズアップされる。

 

人工知能が人間の手を離れて

認識し、判断し、行動までやったら危険となる。

 

スケールの大きな実験が必要で 

家の中だけでなく

人工知能版ジュラシックパークの

こうまで考えないといけない。

 

実験の マイナス要素を考えていたら

一番にはなれない。

研究者は一番になることを目指している。

 

データはみんなで共有するものである。

素粒子の科学者は何千人と一緒に仕事をする。

嘘がすぐバレる社会である。

 

仮説によって実証していくものが

仮説を証明すること前提で

やってしまうのがよくない。

 

自然科学の研究者は

サムシング・グレートを目指している。

 

細胞分裂に限りがあるのは

どういうメカニズムなのかという興味と

臨床医学はリアルな問題である。

 

クローン人間は簡単にできる。

 

でも、倫理的な面から考えて

あえて

神の領域に近づかないようにしている。

 

iPSは原理がわかっていない。

思いかげない副作用があるかもしれない。

 

ハーバーは、窒素肥料で貢献もしたが

毒ガスの人というイメージになった。

 

 水爆の父、エドワード・テラー。

「科学者は発見するのが仕事。

 使用するか決める責任は、代表者にある」

 

科学者は

使用するかどうかの

決定も参加しないといけない。

 

 

感想

医学、人工知能、宇宙、基礎研究など

さまざまな立場からの意見があり

反発もあれば同意する部分など見れた。

 

大きな違いとしては

興味としての基礎研究と

人工知能や医学などの

実生活で役に立つ研究者との意見の違いである。

 

ただ、基礎研究が

役に立つ発見となる場合がある。

 

今回の先人の科学者も大発見をし、

人のために役立てようとしていた。

 

科学者たちは

「その研究は人のためになるのか?」という質問を

ずっと突きつけられてきたのだと思う。

 

今回、問題となった科学者たちも同じで

人の役に立つことが最終目標だと思い

それにとらわれた感じがしてくる。

 

 

matome.naver.jp

 

2015年にノーベル賞を受賞した

梶田隆章さんに日本のメディアが

ニュートリアは何の役に立つのかという

質問を多くしていた。

 

梶田さんも、この研究が

人の役に立つことができればいいのに

という思いがあるのかもしれない。

 

ただ梶田さんは

メディアの質問に対して

冷静に客観的に答えていた。

 

科学の発見はときとして

今までの定説が覆されることがある。

 

哲学の世界だと

先人がこう言ったが

実はこうなんじゃないかということが

繰り返されてきただけだと

聞いたことがある。

 

哲学ではそれが当たり前だが

科学界では滅多になく

先人たちの発見や功績に対する

リスペクトがあり

ブラッシュアップしていく構造なのだと思う。

 

むしろ従来の定説を覆すのは

勇気がいるし、かなり自信がないと

できないことである。