読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

バシャヌコ日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

Nスペ メルトダウンFile.6 原子炉冷却 12日間の深層 ~見過ごされた“危機”~ 

www6.nhk.or.jp

 

世界最悪レベルとなった東京電力福島第一原子力発電所の事故から6年。事故がなぜ、どのように起きたのか、今もなお謎が残されている。独自の取材と専門家による科学的検証を重ね、事故の真相に迫り続けてきたシリーズ「メルトダウン」。今回は、最も早くメルトダウンし、その後の事故の進展を決定づけた1号機をめぐり、現場で何が起きていたのかに迫る。原子炉の冷却に失敗した1号機、その背景には何があったのか、新たな事実が浮かび上がってきている。さらに、一連の事故対応を記録した東京電力のテレビ会議の膨大な発話を詳細に分析することで、複数のプラントで同時多発的に事故が起きた時に、人間が適切に対処できるのか、検証する。福島第一原発で進行した危機の実態を解明し、今に突きつけられた課題を探る。 

 

福島原発1号機が

メルトダウンを起こし

燃料デブリが発生するまでの

東電の対応を検証する内容。 

 

原発事故が起きたとき

まずやることは

核燃料を冷却することである。

 

1号機でも事故が起きたとき

イソコンという非常用の冷却装置を

動かすことにした。

 

これは、バルブが空けば

電源がなくても動くという装置である。

 

しかし、津波が原発まで押し寄せ

電源が壊れ

イソコンが動いてるのか

動いていないのか

ランプが付かず

分からない状態となる。

 

原発の豚の鼻と呼ばれる

空気孔から

湯気の確認ができれば

イソコンが動いているとされる。

 

確認したところ

湯気が確認できたが

実際は動いていなかった。

 

それは

誰もイソコンを動かしたことがなく

どのくらいの湯気が出れば

動いていることになるのか

誰も分からなかった。

 

そして、バッテリーが復旧し

ランプが点灯し

イソコンが動いていないことがわかった。

 

それで

イソコンを動かしたが

すぐに動かすのをやめた。

 

水がなくなったと判断し

それで動かしたら

放射線が外に漏れることがあるからである。

 

作業員たちは 

イソコンの資料を調べ

再びイソコンを動かした。

 

この間にメルトダウンが起きたと

考えられる。

 

イソコンは10時間ぐらい

起動できることを知らなかったことが

原因としてあげられる。

 

福島原発では

40年間、イソコンを実稼働しなかった。

 

理由は、イソコンのパイプが

破損していた場合に、稼働したら

放射線が漏れてしまうからである。

 

1号機が水素爆発すると

吉田所長は、冷却するため

消防車を使うことにする。

 

しかし、

抜け穴があって、

水が全然届いてなかった。

 

そして 

核燃料デブリが発生することになる。

 

番組では

当時のテレビ会議の発話を解析した。

 

東京電力本店、

福島原発1号機

福島原発2号機

柏崎原発などと、

やりとりして対応にあたった。

 

吉田所長は 

東京電力本店の

武黒フェローとの発話が特に多かった。

 

最初は1号機の水位について話していたが

水位が全く変わっていなかった。

 

このことを吉田所長は

危惧していた。

 

水位計が正しければ

半分は水に浸かっているはずだが

実際は、水に浸かっていなかった。

 

水位計が壊れているか

消防車の水が届いていない可能性の

2つが考えられた。

 

しかし、

発話の多くは1号機から3号機に移る。

 

3号機の冷却装置が停止したので

3号機の注水の発話が多くなり

1号機の対応が後回しになった。

 

柏崎原発の横村所長から

1号機に本当に水が入っているのかという

発話があり

1号機の発話が多くなった。

 

吉田所長は

1号機に水が入っているのは

間違いないと言った。

 

前までは

懸念していたにもかかわらず

それが大丈夫だという

話しになっていったのだった。

 

事故対応の体制が

本店の幹部が中心で

横村所長の発言が

少なくておざなりになっていったのが

原因といえる。

 

 1号機の

格納容器の放射線量の値が多いのに気づくが

3号機が水素爆発のおそれがあったため

3号機の対応に追われた。

 

1、2、3号機がメルトダウンし

4号機は水素爆発した。

 

3号機と4号機の

放水の発話が多くなり

1号機の発話はなくなっていく。

 

事故があってから

吉田所長の

発話が途切れたのが

ほとんどなく

まったく休んでいない状況。

 

 

本店から給水の量を考えると

もう十分だから

給水量を減らす案がでたが

蒸発している可能性があると 

柏崎原発の所長から反対の意見がでた。

 

結局、

本店の意見が優先され

1号機の給水の量が減った。

 

このころの発話を調べると

吉田所長が

同じ言葉を繰り返したり

言い澱みが増えていた。

もう対応にいっぱいいっぱいに

なっていたのである。

 

吉田所長が

体調不良で現場から離れて

1号機が冷却できていないことがわかった。

 

1号機には

別経路で水を注水し

大量の核燃料デブリが発生した。

 

 

 

感想

原発事故は絶対に起きないという

安全神話があったからなのか

原発技術者も事故の訓練などは

していなかった。

 

原発事故の対応に比べれば

重圧感がまったく違うかもしれないが

自分も各方面から

対応に追われる経験をしたことがある。

 

テレビのアシスタントディレクター時代、

収録の前日は

いろんな電話がかかってくるし

電話をかけないといけない。

 

指示を出したADから

取材先の担当者に

小道具を用意する美術スタッフから

そしてディレクターに。

 

さらに

自分の気づかなかった問題点まで

言われ対応に追われる。

 

しかし、

自分に最終決定権があるわけでもなく

ディレクターに確認したり

電話の内容の対応に追われたりと

時間がいつもより早く感じ

間に合わないという状況になっていく。

 

今回の吉田所長と

似てる部分があるとすれば

たくさん電話をかけてくる人の

対応の優先度が増し

電話をあんまりかけて来ない人の

対応の優先度が低くなるということ。

というよりも、おざなりになり

やっていなかったということさえあった。

 

 

番組の再現ドラマは

シン・ゴジラを

意識していると思った。

 

シン・ゴジラは

政府の対応だったが

本当の非常時は現場の対応となる。

 

東日本大震災のとき

政府の対応で、なにかあったかといったら

記者会見を開いたり

自衛隊に指示を出すことぐらいな気がする。