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バシャヌコ日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

マルティン・ルター――ことばに生きた改革者 (岩波新書) を読んで

 

 

 

 ことばの真理を追い求め、聖書を読んで読みぬく。ひとりの若き修道士の飽くなき探究心が、キリスト教の世界を根底から変え、新しい時代の幕をひらいた。マルティン・ルター。宗教改革者。聖書のことばをひたむきに見つめ、ヨーロッパに中世と近代とを画する歴史の転機をもたらした生涯を描く。

 

最近、というか2017年になって

マルティン・ルターのことが

気になってきて

いろいろ簡単ではあるがネットで調べたりしていた。

 

2017年は

宗教改革500年記念の年であるという。

 

つまり

1517年に宗教改革があったということだ。

 

この本は

ルターの人間味や生い立ち、社会的情勢などが

とてもわかりやすくて書かれていて

マルティン・ルターの入門書として

とても良いと思った。

 

ルターの生涯

成り上がりの父のもとで生まれる。

エルフルト大学に入学し

そのうち法学部へ進む。 

落雷がおき

修道院生活へ突入。

司祭までいき、

大学で神学について講義し

大学教授となる。

カトリックが贖宥状を出し

ルターは95ヶ条の提題を出す。

さまざま本を出版し

教会から破門される。

ワルトブルク城に保護され

そこで新訳聖書をドイツ語訳の作業をする。

宗教改革運動、農民戦争などがおき

結婚もした。

以後、さまざまな本を出版し亡くなる。

  

感想

よくイスラム教は

なぜ原理主義者や過激思想が出てくるかの問いに

宗教改革がなかったからだと言われることがある。

 

仏教は

日本でいえば日蓮や親鸞。

世界ではチベット仏教、大乗仏教、

小乗仏教など、いろんな試みが起きている。

 

キリスト教も

カトリック一辺倒だったのが

マルティン・ルターによって

カトリックの腐敗から

プロテスタントという流れができたと思える。

 

ルターはなぜ処刑されなかったのか。

 

教会は刑を言い渡すところであって

実際に刑を行うのは

当時の行政府であった。

その違いがあったということや

すでに教会の力が

弱くなっていたところがあげられる。

 

 

ルターは

世界で最初のジャーナリストであり

マスメディアの人であるといえる。

 

活版印刷が登場し

ドイツ語訳した聖書を

民衆に提供した。

 

さらに自分と異なる神学を

持っている人に対して

論争をしたりしている。

 

たくさんの本を出版し

社会にどんどん影響を与えていく。

 

この執筆の速さは

佐藤優か苫米地英人かという

ぐらいの速さである。

 

自分が書いた本で

民衆が次々変わっていくのが

楽しかったのかもしれない。

 

聖書はそれまでは

ラテン語で書かれ

聖歌も厳かな感じに浸っていただけだったのが

直接、自分の理解できる言葉で降りてくるのである。

 

ルターは作曲もしている。

「神は わがやぐら」

しかし、この曲は

ナチスの軍歌に利用されることになる。

 

宗教は、常に戦争に利用される。

 

ルターは

「ユダヤ人と彼らの嘘について」という本を

出版している。

 

これが一部引用され

ナチスに利用されるのである。

 

ルターはドイツにとって

英雄であるがゆえに

戦争となった場合、特に利用される。

 

日本でいえば

戦時中の楠木正成みたいな感じなのだろうか。

 

 

プロテスタントは

反対としか言わない奴らという意味で

カトリックが皮肉を込めて言っていたが

自ら名乗って今のようになったという。