バシャヌコ日記

日々の記録と思ったことなど、テレビや映画の感想多め。

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿▽脳を切る 悪魔の手術ロボトミー を見て

 

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科学史に埋もれた闇に迫る。今回取り上げるのは悪魔の手術「ロボトミー」!精神疾患患者の脳の一部を切除し「おとなしくさせる」手術だ。現在では人間性を剥奪する「史上最悪の外科手術」とされているが、1950年代まで「奇跡の手術」として日本を含め世界中で盛んに行われていた。なぜロボトミーは生まれ世界に広まったのか?ロボトミーの普及と改良に生涯を捧げ3500人の脳を切った神経科医を追い、その光と影に迫る!

 

ロボトミーとは

ウォルター・フリーマン医師がやっていた

脳の一部を切り取る手術である。

 

不治の病とされていた精神疾患

治すためにやられていた。

 

ワシントンDCの

ジョージ・ワシントン病院で

歴史的な手術がおこなれた。

 

1936年、脳にメスを入れて

精神疾患を治すというもの。

 

目を覚ました患者は

別人のようになっていた。

患者は不安がなくなっていたという。

 

ウォルター・フリーマンは

1895年、フィラデルフィア

医者の家系の長男として生まれた。

 

趣味はカメラで

いつも被写体は祖父であった。

 

祖父はウィリアム・キーン。

世界で初めて脳腫瘍の摘出を成功した医者。

ルーズベルト大統領の手術もした。

 

その祖父の影響から自ら医者を目指す。

そして、自分も名声を得たいと思っていた。

 

エール大学を卒業し、医学校に入学。

専門は精神医学。

 

精神疾患は原因がわからず

治し方もわからなかった。

 

当時の精神病院は

治療は行われておらず

やっていたことは

社会からの隔離であった。

 

電気ショック療法。

インスリン・ショック療法。

マラリア療法。など

 

セント・エリザベス病院。

28歳の若さで精神病院の所長となる。

 

そこで精神疾患でなくなった人の

脳の解剖に明け暮れる。

 

1935年、ロンドン。

医学会で

チンパンジーの脳の一部を切り取ると

凶暴性がなくなるという内容が発表された。

 

その実験を応用すれば

人間を救うことができるのではないかと

質問したエガス・モニス。

 

エガス・モニスは

20人の患者の脳の一部を切った。

 

前頭葉から視床にいく

回路を切れば

改善されたとモニスは発表した。

 

この結果を聞いた、フリーマンは

精神疾患の患者を救えると思い手術をする。

 

6人のうち3人が社会復帰をした。

この手術をロボトミーと名付けた。

ラテン語

ロボ=前頭葉

トミー=切る

という由来からきている。

 

さらに、マスメディアを利用し

ロボトミー手術は絶賛された。

 

時の人となったフリーマンのもとには

患者が次々と訪れる。

 

ジョン・F・ケネディの妹と

ローズマリーロボトミーを受けさせられた。

 

フリーマンには

患者の家族から手紙や

クリスマスカードが届き

感謝の言葉がたくさんあった。

 

第二次世界大戦後、

アメリカは精神を病んだ兵士たちであふれた。

 

ロボトミー普及のチャンスであったが

ロボトミーを改良する必要があった。

 

改良型ロボトミー

アイスピックを使い

簡単に手術できるようにした。

 

精神科医が使っていた

電気ショックを使い

アイスピックで脳の

神経細胞を搔き切るという内容。 

 

公立病院がこの手法に食いついた。

フリーマンは

全米の病院でデモンストレーションをやり

全米各地に広まっていった。

 

1949年、エガス・モニスが

ノーベル生理学・医学賞を受賞し

爆発的にロボトミーが普及した。

 

日本でもロボトミーが行われた。

 

しかし、重篤な副作用が問題になっていた。

偏頭痛を治したくロボトミー手術をうけた女性は

普通に生活していた人が

まともに生活できなくなっていた。

 

フリーマンの言い分は

偏頭痛はなくなったので成功だという。

 

ローズマリーケネディ

養護施設に入ることになってしまった。

 

フリーマンはロボトミー手術を

最後の手段だとしてきたが

初期の病状でもやるようになっていた。

 

ただの反抗期で思春期の少年もやっていた。

嫌っていた母親が願い出ただけだった。

 

少年は大人しくなったが 

養護施設をたんたんとし

ホームレスを経験し

意欲がなくなり、長続きしなくなる。

今はバスの運転手として働いている。

 

この少年の手術を発表した

フリーマンは批判の嵐になる。

そして逆上した。 

 

犯罪者や同性愛者まで

ロボトミーをやるようになった。

 

映画、「カッコーの巣の上で」が

アカデミー賞を受賞し

ロボトミーは批判の的となる。 

 

 

てんかんの病気にかかっていた

ヘンリー・モレゾンという患者。

 

脳の一部を切り取ったら

記憶障害となってしまった。

それは海馬を切り取るものだった。

 

ブレンダ・ミルナーという医者が

彼のもとに来て話していくうちに

いろんなことがわかってきた。

 

古い記憶は残っていたが

新しい記憶は15秒しか持たなかった。

 

新しく記憶するには海馬が必要なこと、

海馬から大脳皮質にくるという流れで記憶が作られること。

 

へリック記念病院。

1960年代にロボトミー手術をやっていた病院。

しかし、患者さんが死亡し

ロボトミー手術はなくなった。

 

 1980年

精神疾患のマニュアルが作られ

現代も使用されている。

医師が問診や観察で病名を判断をすること。 

 

強迫性障害に限り

脳の一部を切り取ることが許可された

ガンマナイフ治療。

特定の部分で削りとる手術だが

科学的に立証されていない。

年に数人がうけるが、希望者はたくさんいる。

 

しかし、

重篤な副作用があったり問題がある。

 

1968年、ロボトミー手術がなくなり

フリーマンは半年間、旅に出た。

自分が手術した患者を訪れる旅であった。

 

約600人中、230人が退院していた。

このことを論文にしたが

誰も注目しなかった。

 

 

感想

脳腫瘍を摘出する外科医の

ドキュメンタリー番組を見ることがある。

 

そのとき、医師が特に注意するのは

他の神経細胞を傷つけないようにすることである。

 

ここの神経を切ってしまったら

手足が動かなくなってしまうとか

注意している。

 

ロボトミー

脳みそに針を入れかき回す、

これでは他の神経細胞も傷つけるし

どんな副作用が出てしまうかもわからない。

 

フリーマンは若くして精神病院の所長となって

たくさんの精神疾患の患者を見てきて

助けたいという気持ちが強かったのと

祖父のようになりたいという

気持ちが大きかったのかもしれない。

 

その気持ち自体に悪意はないが

手段としてやり方が、とても悪かった。

 

本当に寸分の狂いもなく

ピンポイントで切り取ることによって

手の痺れがなくなったりもあるので

人体的な症状と脳みそは関係があるはずである。

 

同じように精神疾患

脳みそが原因であるのか、それは分からない。

 

内からくる病気の原因が

すべて脳みそであるとは限らない。

 

風邪や 内臓の病気とかは

脳みそとは関係がないと思われる。

 

それもどこまで脳の仕組みを

理解しているのかによる。

 

これから脳の研究が進み、

ピンポイントで脳細胞を

切り取ることができて

症状を改善することができ

副作用もないのなら良いと思える。